生オケの迫力

日曜は藤沢市交響楽団の第107回定期演奏会(於 藤沢市民会館)に行ってきました。
とらじゃフルアコースティック・ジャズ・ライヴでご一緒させていただいているVnの渡嶋啓子さんの紹介です。いつもは女房と二人ですが今日は娘の都合が付き、3人で出掛けました。

プログラム
エルガー/チェロ協奏曲ホ短調(チェロ独奏:伊藤文嗣)
指揮:小田野宏之

マイスタージンガーはスコアの勉強にはもってこいの曲なので昔よくミニチュアスコアを見ながらレコードを聴いたものです。娘にもそれを伝えたくてチェリダッケのCDとスコアを渡しておきましたが、日頃忙しくて予習は2回ぐらいしか聞けなかったようです。演奏は一曲目だからなのか今ひとつ演奏のテンションが上がらず、ホルンだけ頑張り過ぎて空回りしている感もありましたが、終わりに向けてしっかり持ち上げてきたのは、指揮の小田野氏の作戦なのでしょうか?あるいは冷静に「このままじゃ終われん!」と鼓舞したのでしょうか?

2曲目のチェロ協奏曲は初めて聞く曲でした。独奏の伊藤氏のチェロは素晴らしく、レガートな音のつながり、叙情的なメロディーの歌い方など感動しました。そして何と言ってもアンコールで演奏したバッハの無伴奏チェロ組曲の中の一曲(番号不明、ごめんなさい)の深み、コクのある演奏には参りました。地元藤沢出身だそうで、藤響定演の来場者の何割かは彼の演奏を聴くため来たのではないか?(なんとなくいつもより来場者が多かった気がする)
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休憩を挟んで、メインのチャイコの4番。終わりに向けて本当に集中力が高まってゆくのがわかりました。体力的にも厳しいはずなのにTpは最後の盛り上がりを吹ききり
ました。素晴らしかったです。そしてなんと言ってもティンパニが曲の要所要所をしっかりと引き締めていて耳を引きました。これだけの大曲を最後までしっかり聞かせるのは指揮者の力量もあるのでしょうけど、楽団員の皆さんの不断の努力の賜物ですね。

いろんなミスや?なところが無かった訳ではありませんが、やはり生のオケの音を聞くと感情を揺さぶられ、刺激を受けますね。娘も同様に感じたようです。また次の機会も娘を誘おうっと。