オレンジと

先週はとても濃い一週間でした。
名古屋で活動するボサノヴァ・ユニットのBossa Laranjaのレコーディングをお手伝いさせて頂きました。Laranjaはかずこvoさんと松山澄久gさんのデュオユニット。約一年前の津でのアコースティックフレンズで初めて生で聞き、すっかり気に入ってしまい、本番で無理矢理一曲混ぜて頂きました。その後、昨秋の東京小石川でのアコースティックフレンズでは、誘われるままに全曲ご一緒させて頂きました。その澄み切った、繊細なボサノヴァやMPBにすっかり魅了されました。そしてLaranjaの音を残す事を奨めたのですが、松山さんもおそらく同じように考えていたんだと思いますが、今回のタイミング、別件で僕が名古屋へ行く用事があったので、半年くらい前から今回のレコーディングの準備を進めてきました。
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5/27にスタジオでリハーサルをしてから、5/30-31とレコーディングに臨みました。場所は知多半島の先の方に位置する、夏は海水浴で賑わうという南知多町内海にある多目的音楽ホール「マリティーム」。海水浴場から数百メートル内陸に入った住宅や民宿の混在するところ。防音されてはいないのです、周辺が閑静で問題無し。響きはデッドではなく、かといって余計な残響も無く、広さといい、雰囲気といい、とても良い空間でした。録音は3チャンネルの一発録り。Balladsのレコーディングはステレオでの一発録りで完全にライヴでしたが、MTR録音だと、当たり前ですが、それぞれの入力レベルを調整するだけで録音できるのでとても簡便で、ライヴ感もあり、いいですね。参考にしたいと思います。
 録音した曲目はLaranjaが普段演奏しているレパートリーから選びました。Laranjaの良さを消さないように、足りないもの、足してより豊かになるものを探しながら演奏させて頂きました。まだちゃんと音を聞いていませんが、そうなっているよう祈っています。二日目はお昼からの録音。昼前に内海に到着し、松山夫妻お奨めのうなぎ屋へ連れて行ってもらいました。初めてあの「ひつまぶし」を食べました。おいしいですね。また食べたい!二日目にはかずこさんと松山さんの純Laranjaでも何曲か録音しました。やっぱりいいなあ、隙間だらけで音がしみ込んでいく感じ。最終的にどう音を仕上げるのか、どういう形で発表するのか、まだ分かりませんが、Bossa Laranjaの初レコーディングに立ち会えて良かったです。早く皆さんに新しいLaranjaの音をCDで、そしてライヴで紹介したいです。
イメージ 3 イメージ 4(カズコさんの写真を拝借)