能登行

このところ遠出が続いてます。先週は能登

金沢での仕事を兼ねて一日休みを取り、知人と二人で能登へ行ってきました。9:45羽田発、空路小松空港に飛びました。羽田から1時間なんですね。あっという間に小松空港に降り立ちました。レンタカーで能登半島へ。北陸自動車道を少し走り、金沢西ICでおりて「のと里山海道」に入りました。今年から通行料が無料になったとのこと。ラッキー!左側(海側)は砂浜、右側は山並みが続く。よく晴れて、さわやかな風が気持ちいい。窓全開で走りました。途中、のと里山海道を降りて、浜辺を自由に車で走ることのできる、「千里浜なぎさドライブウェー」へ。馴染みのある湘南海岸とは違って砂浜が固いというのか、何と言うのか、普通の2WD車で走ってもぜんぜん平気。のと里山海道に戻る前に知人の奥様(能登半島羽咋出身)お奨めの「8番ラーメン」で昼食。どうやら野菜ラーメンが定番らしいが、地域限定の「野菜いしるラーメン」を注文。「いしる」とはイカのワタで作った醤油(魚醤)とのこと。いしるラーメン、絶妙のコクがあり、やめられない、とまらないおいしさ。逸品!
イメージ 1 イメージ 2 イメージ 3 イメージ 4
のと里山海道に戻り、いよいよ能登半島を目指します。海岸沿いから離れて山の中の緩やかなカーブが続きます。途中、SAのような所に寄りました。お店らしきものを建設中でしたがそこの駐車場の脇には展望台があって登ってみるととても見晴らしがよく、七尾湾を一望できました。「別所岳スカイデッキ能登ゆめてらす」というらしいのだが、ほとんど人が居なくてもったいない感じでした。のと里山海道の終点、能登空港ICからは県道303号~県道37号(道幅が狭くて山の中を抜けて行くのでちょっと心細い道)~国道249号を通り、富山湾側に降りてきました。車窓を楽しみながらドライヴして今日の目的地、珠洲市見附にある「能登路荘」に17時ころ到着しました。小松空港から180km近く走りました。能登半島は大きい!さて宿の窓からは海を一望できて、すぐ近くにある見附島(別名、軍艦島)がよく見えました。露天風呂も気持ちよくて長旅の疲れが癒されました。
 翌朝も良い天気、今日は能登半島の先端を目指して、さらに能登半島を一周して金沢まで190kmのドライヴです。海沿いから県道287号~28号に入り、能登半島の先端、金剛崎に向かいました。途中、県道の沿道は美しい里山が広がっていてとても懐かしい感じ、日本の風景を満喫しました。金剛崎はやはり崖っぷちにあるのですが、崖下にはなんと「ランプの宿」というしゃれた旅館があってびっくりしました。切り立った崖、青い空、青い海。絶景でしたが、これから周辺を整備して観光地化しようと頑張っているようでしたが、あまりいい感じではありませんでした。海沿いを県道28号からまた国道249号に合流してどんどん進みます。沿道には岬が沢山あり、どこもそれぞれ表情が違って、それぞれに絶景でした。そして岬の間には集落があり、狭い平地を活用して田畑があり、どこも素敵な里山でした。また塩田がいくつもありました。途中、山が海際まできているところには滝が海辺の岩場に打ち付けている所もありました。
イメージ 5 イメージ 6 イメージ 7 イメージ 8
 お昼頃、輪島市街地に到着しました。朝市が有名で賑わうらしいのですが、昼間は人影がほとんど無くかなり寂しい感じです。朝市の場所の近くにある「民芸御食事処まだら館」というところに入ってみました。能登丼を注文、新鮮な魚介類に舌鼓を打ちました。輪島塗風のお箸はそのままいただきました。輪島と言えばやはり輪島塗。とても本場物の漆器は買えませんが、目の保養にと「輪島漆芸美術館」に寄りました。輪島塗の伝統の技の解説、そして古今の作品、写真撮影禁止だったので紹介できないのが残念です。気が遠くなるほどの手間をかけて、伝統的なそして個性的な技を尽くした、ほんとうに素晴らしい伝統工芸品、そして現代芸術品の数々でした。すばらしい!
 さて輪島を後にし、国道249号は海沿いを離れたり、近付いたりを続けます。途中、日本一長い(長かった?)ベンチというのを見たり、鳴き砂の浜を見たり、それから国道から逸れて、「巌門」という景勝地に寄ったりしました。自然が作り出した岩の門、門越しに波に陽光がキラキラして奇麗でした。のと里山海道に乗って南下、丁度日が傾き美しい夕日を右手に見ながら、金沢へ。日没とともに到着。能登半島巡りが終わりました。
イメージ 9 イメージ 10 イメージ 11 イメージ 12
 金沢駅前のホテルだったのですが、荷物を置いて、良さそうな飲み屋を捜しながら香林坊まで歩き、やっと辿り着いたのが「高崎」というお店。豊富な地酒、加賀野菜や新鮮な魚介の料理、手頃な価格で大満足の夜でした。一番のヒットはのどぐろの塩焼き、加賀太キュウリ、そしてフグのぬか漬け!日本酒が進みます。
 翌日、仕事の合間にちょこっと抜け出して金沢城兼六園へ行ってきました。やっぱり折角の、そして初めての金沢なのでね。金沢城は城郭はまだ無く、城門などいくらか復元されてはいますが、まだまだ城を見るまでには何年も掛かりそうでした。しかし場内とは思えないほどの豊かな森とひっそり残る石垣が美しかった。兼六園は平日昼過ぎでそれほど混雑はしていませんでした。ゆっくり見て回れました。メチャクチャ広い訳ではありませんが、よく整理され計算された定園。さすがです。季節ごとに訪ねたいものです。初秋というより晩夏がふさわしい能登の旅、海、里山、魚介、野菜、お酒と満喫しました。