2014GW東北旅行-2

東北旅行二日目、

三陸ホテル観洋は東向きに窓が開け、日の出が素晴らしい!露天風呂からが一番良いらしいが、起きれず、部屋の窓辺で写真を撮りました。
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朝食はバイキングで海の幸や地元料理を堪能しました。
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この日はR45を北上して、宮古へ向かいました。
R45沿いには津波の被害を受けた漁村が続きました。南三陸町歌津、以前このブログでも紹介した「南三陸漁師元気プロジェクト」はここです。伊里前復興商店街の周辺は瓦礫は無いものの、もぬけの殻といった感じです。歌津は起伏のある土地で高い所は見た目には普通に家が建ち並び、海辺と対照的でした。気仙沼市に入ってからすぐの岩井崎に立ち寄りました。海辺の松林が歯が抜けたように空けているのは津波のせいでしょう。岩井崎の突端に潮吹き岩があるのですが、そこに至るまでの遊歩道の手すりはひしゃげて波打っていたり、岩井崎を示す石碑は土台から傾いたままでした。周辺の家は土台を残すのみでした。海を背に少し登った小高い丘のてっぺん周辺には家があり、生活しているようでした。丘のてっぺんに神社があり、その手水の柱に「津波到達線」と書かれていて、びっくりしました。ここまで来たんですか…絶句です。
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気仙沼を抜けてからR45から逸れて、唐桑半島に向かいました。次に向かったのは「巨釜」(おがま)という所でした。釜の湯がたぎったような入り江の様子から名付けられているようです。遊歩道が「半造」という所まで繋がっており、歩いてみました。穏やかな海をバックに新緑が美しかった。なんと途中、ニホンカモシカにも遭遇しました。
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R45に戻る途中、焼き牡蠣小屋らしき看板を見つけどこかで食べれそうでした。後で知ったのですが、実はこの日通り道の山田では牡蠣祭り当日であったそうなのですが、この旅行では最後まで牡蠣にはありつけませんでした…
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R45に戻り、北上、岩手県に入り、陸前高田まで来ました。徹底的に破壊尽くされた光景を目の当たりにして、言葉を失いました。3年経っても、まるで手の付けようの無い状態が続いているようでした。写真のアパートは壊さずに残す予定なのでしょうか、4Fまで完全に抜けてしまっています。この周囲には他に建物はありませんでした。一年半前に案内してもらった名取市閖上地区周辺の住宅地、石巻市の光景にショックを受けましたが、それに匹敵するほどショックを受けました。
 大船渡の屋台村で賄い海鮮丼を食べました。とてもおいしかったです(このお店、全国の銘酒を取り揃えていて、夜に来たら離れられなくなりそうでした)。別の定食屋でコーヒーを飲みながら、お店の方やお客さんで来ていた地元の方と少しお話しできました。地元の方も、「陸前高田の惨状を考えると自分たちは大変だとは言い難い」とおっしゃっていて苦しい心境が伝わりました。神奈川から来たと伝えると、とても喜んでくれて、「なにも特別なことはしなくていいので、とにかく被災地の様子を直に見てほしい。」と口を揃えておっしゃっていました。何も終わっていないんだ、まだまだ復興に向けて動き出してもいない所が沢山あることを伝えてほしい、その通りだと思いました。
 釜石~大槌~山田と海岸沿いを北上、今日の宿泊場所、休暇村陸中宮古に17時過ぎに到着しました。この日の走行距離は約220kmでした。宿は林に囲まれてほとんど海は見えませんが、宿の周囲の遊歩道ちょっと歩くと浄土ヶ浜を遠望できる眺望の良い所でした。
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