蔵王

今週は仙台に用事があって、その前日に仙台の友人に付き合ってもらって、一度は行ってみたかった蔵王御釜を見に行きました。
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到着は夜だったので仙台に飲みに繰り出しました。居酒屋で久しぶりの再会を祝して乾杯しました。やっぱり今の季節は秋刀魚。刺身が美味しかった。「おかわり」を頼んだら売り切れてました。さて、今回初めて食したのが「鮫の心臓」。新鮮でないと食べれないとのこと。なんだか馬肉かレバ刺しのような見た目で、ごま油をつけて食べたのだが、それほど強烈な印象はない。それでも焼酎が進み、二人で一本空けてしまった。
 翌日は友人の車で蔵王へ。途中、田畑の中を走ると、つい先日の台風18号による大雨の傷跡をいくつも見ることになりました。倒れてしまった稲穂、全く影響なくスクッとした稲穂。ちょっとした場所の違いで大きな差がありました。蔵王は今年の6月までは、火山活動の活発化で、火口周辺警報が出ていましたが、今は「平常」。エメラルドグリーンの御釜を見ることができました。少し雲が出ていましたが、逆に雲が流れていく中で、刻々と光の加減が変化し、それに反応して御釜の色がくすんだり、華やいで見えたり、変化に富んできれいでした。この日、下界は24~26℃。御釜周辺は10℃、体が冷えました。
 7月に行った草津白根山御釜は、全く近づくことができなかったので、うれしかったです。最近は突然の噴火のニュースが多いので、避難シェルターをチェック。冬山も考慮されていて暖をとれるようになっていました。大雨の影響かシェルターの床の一部には雨水がたまっていました。
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 お昼は、「蕎麦を食べに行こう」ということになり、僕は蕎麦好きなので大喜びしましたが、お目当の蕎麦屋まで170kmとのこと。東北人はスケールが違います。すばらしい。
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 途中、山道でとうとう車酔いでダウンしたり、友人にはご迷惑、ご心配おかけしました。蕎麦屋山形県に入って、その名も「そば街道」沿いの次年子(じねんご)という山中の只中にある「七兵衛」。辺りには何もないのに、飾り気のないお店に入ると、大勢お客さんがいてびっくりしました。メニューは「もり」のみ。ねだんも「もり ¥1080」のみ。注文を取りに来ることもなく、床にあぐらをかいているとちゃぶ台に蕎麦のたくさん入ったどんぶりと、漬物と辛味大根おろしの汁とそばつゆが出てきて、食べていると食べ終わる前に頼みもしないので2杯目の蕎麦のどんぶりが出てきてびっくりした。友人によると2杯目まで何も言わなくても出てくるとのこと。何倍食べても同料金。蕎麦は大好きだし、つなぎの入ってない短めの蕎麦は本当においしかったけれど、2杯が限界でした
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。友人は3杯目もあっという間に平らげてました。すごい。最後の辛味大根の汁にそばつゆが入り、蕎麦湯で薄めて飲んだら、これが実によい。
 夕方には仙台に戻り、僕は別件、友人と呑み。そこでまた美味しいものに遭遇。「秋刀魚のなめろう」。神奈川だとなめろうといえば、鰯か鯵。脂の乗り切った秋刀魚には少し早かったかもしれませんが、なめろうには最適かも。とにかく絶品でした。日本酒に合う。この日飲んだ日本酒では「磐城壽純米吟醸」が良かった。福島の酒造メーカだが震災で酒造りができず、山形の蔵を借りて醸造しているとのこと。
 山と蕎麦、酒と肴、想い出に残る旅になりました。 O氏、お世話になりました。またよろしく!