2017GW 福島旅行

今年のGWは2年ぶりに2泊3日で福島に行ってきました。3年前に旅してから福島の魅力にとりつかれて、今年は福島のみ、浜通り中通り会津と車で回ってきました。

初日は圏央道東北道~あぶくま高原道路と経由して、以前から行きたかった「あぶくま洞」へ。出発時は陽が出ていたものの、東北道の栃木あたりまで来ると雨が降り始めました。あぶくま洞に着く頃には小雨になりました。近くのそば屋で昼食を摂ってから、車であぶくま洞へ向けて山を登ると、山中、突然カルスト台地が現れ雰囲気が変わりました。あぶくま洞の探検コースを見学しました。光をうまく使って幻想的な世界が広がっていました。山のてっぺんのカルスト台地の亀裂から雨水が染み込み鍾乳洞が作られ、洞窟のなかからも亀裂から襞のように鍾乳石ができているのを見るのは不思議な感覚でした。
イメージ 1イメージ 2
洞窟から出ると雨は上がり、次にいわきの「アクアマリンふくしま」へ向かいました。施設名で検索してグーグルのナビ通りに車を進めるといわき市内ではあるものの、全然違う所へ連れて行かれました。参った。アクアマリンふくしまの住所で検索し直してたどり着きました。アクアマリンふくしまは震災時に大きな被害が出て、生き物を助けるために苦労された記事を読みましたが、行ってみると震災の形跡は見えず、大きくて近代的なとても素敵な水族館でした。この水族館のデザインアドバイザーは、JAZZOOのポプリカフェマーケットで映像とジャズの競演でお世話になっている和光大学の伊藤先生。水族館と言うより地球の生命の歴史を学ぶ博物館といった素晴らしい展示でとても楽しめました。行って良かったです。1時間半くらいで駆け足で観ましたが、もっと時間を掛けてゆっくりと見学したかったです。グーグルナビの案内ミス?で30分はロスしたのがおしい。
イメージ 3イメージ 4
この日は2年前の東北旅行の時と同じいわき舞子浜の「かんぽの宿いわき」に宿泊しました。部屋の窓からは一面海が広がり素晴らしいロケーション。翌朝の日の出も拝めました。

二日目は、いわきから南相馬へR6を北上しました。いわき市内は人の往来、車も多かったですが、広野町楢葉町富岡町と進むと我々の車の前後にはすっかり車が見えなくなりました。未だに帰還困難区域の双葉町は2年前に訪ねたときと全く同じ状況でした。側道などへ侵入しないよう警備する方々は前より多い気がしました。浪江町に入ると所々家に戻って生活されている様子でした。畑や水田は全く手を付けていないところと耕作を始めたところと混じっていましたが、その隣には汚染土は集積されていたりして、地元の皆さんのつらさが伝わってきました。道の駅南相馬まで北上して小休止。道の駅は2年前よりも賑わっており、商品も種類が増えていました。JAF Mateでも紹介されていたマイタケおにぎりや福島のお米、地元産のお菓子など沢山買い込みました。南相馬の海岸近くの「鎮守の森プロジェクト」の植林地を訪ねました。これは今後長く応援したい植樹活動で、小さな苗が沢山育っていました。宝くじの収益で植樹された区画も近くにありました。植樹されたすぐ海側には白い巨大な堤防が完成していました。近くには菜の花の迷路があり、ちょっと賑わっていました。
イメージ 5イメージ 6
イメージ 7

次に、飯舘村、川俣町を抜けて安達太良山へ向かいました。飯舘村の豊かな自然の中に、散在する除染土の集積が異様でした。悲しい光景です。川俣の里山は本当に素晴らしく美しく見入りました。

安達太良山はゴンドラで標高950mから1350mに上がり、薬師岳展望台へ。残雪がまだ多く散策は大変でしたが、晴れ渡り、とても気持ち良いところでした。ゴンドラの山麓駅近くには渓流沿いに散策路が整備されていました。きっと新緑、紅葉の季節には素晴らしいでしょうね。


イメージ 8
この日は3年前の旅行で宿泊した「休暇村裏磐梯」に宿泊。休暇村周辺も残雪はまだまだ多かったですが、なんとか散策できました。桧原湖畔までは雪深くて近づけませんでしたが、中瀬沼からの磐梯山が素晴らしい眺望でした。↓
イメージ 9
静かな小さな鏡のようなレンゲ沼に映り込んだ樹木が綺麗でした。
イメージ 12

最終日3日目は桧原湖畔の道の駅で山菜など買い込んで、磐梯山ゴールドラインを抜けて猪苗代まで下りました。桧原湖畔の水芭蕉がとても綺麗でした。ゴールドライン途中、道ばたでふきのとうを摘みました。帰ってから天ぷらにしましたがとてもおいしかったです。
イメージ 11イメージ 10
ここからR118を通って下郷町へ南下しました。2年前は県道131に回って大内宿と塔のへつりを観てから白河に抜けて帰りましたが、今回はR118で南下、途中大川ダムの深い緑の水と新緑が美しかったです。さらにR121に入って南会津町まで行きました。R121は会津鉄道阿賀川に沿っていますが、阿賀川の河畔に延々と続く満開の桜並木がとても美しかったです。

「道の駅たじま」で小休止、川治温泉龍王峡~鬼怒川温泉と抜けて日光宇都宮道路にでて東北道経由で帰宅しました。3日間で総走行距離1020km。福島は海、川、湖、山、里山、いずれも豊で素晴らしい。自然との調和のなかで暮らす人々の生活はほんとに守るべきものだと思います。また訪ねたいと思います。