そして京都

3/23~3/24、京都行イメージ 1
ことの始めは息子の「清水寺の夜桜を見物したい」の一言でした。で、3/28-29で計画始めたのですが、28日の予定を忘れていたため、一週早めることになりました。3/21-23は三連休。さすがに京都は混むだろうと思い、3/23-24で行くことにしました。そうなると夜桜は期待できないと覚悟していたのですが、出発直前に息子がネットで調べて、桜は無理でもなにやらライトアップしているようだとの情報をゲット。
昼に京都に到着、日中に初めて下賀茂神社へ行きました。丁度、加茂川と高野川の合流地点、当時の都の水を司るという下鴨神社。広々した神社の境内の至る所に水が湧き小川が流れ、散策を楽しめました。丁度、神式で結婚式を挙げていました。
 その後、三条までまで降りて来て、日本史的には極めて有名な本能寺にも行きました。ビルに囲まれて風情はありませんでしたが、解説に由ると、当時、広大な境内で城と言っても良いような堅牢な作りであったそうです。
 一旦、近くのホテルにチェックインして休憩してから、夜、目的の清水寺へ向かいました。桜はまだ咲いていなかったものの、清水寺高台寺知恩院にかけて花灯路というイベントをやっていて、清水寺ではライトアップ、高台寺では生け花の展示、知恩院では本堂へのプロジェクトマッピングが企画され、3/23はその最終日でした。三連休最終日にも関わらず結構賑わっていました。清水寺周辺の林がライトアップされていて奇麗でした。清水の舞台は修学旅行の記憶とは違い(随分古い記憶ですが)ライトアップされた夜の清水舞台は幻想的でした。
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散策路に沿って一周したのですが、途中、池に張り出した木々がライトアップされていて、鏡のような水面に木々が映り込んで、幽玄というか吸い込まれそうな神秘的な不思議な雰囲気でした。
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清水寺を後にして高台寺に向かう産寧坂二年坂の沿道は写真のように賑わって京都の風情を楽しみながら歩けました。そして花灯路のイベントとして道端には灯路が連なり、所々に生け花やオブジェなどが展示してありました。後でタクシーの運ちゃんに聞いた所、前日まではこの三倍の人出で歩くのが大変だったそうです。途中、狐の嫁入りというイベントにも遭遇しました。狐のお面を被った白無垢の花嫁が人力車に乗って進み、周囲を提灯を翳しながら多くの人が付いて練り歩いていました。
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知恩院ではプロジェクトマッピングを見ました(無料!)。スピーカの正面に座らされたのでちょっと耳に痛かったですが、なかなか本堂を上手く使っていて楽しめました。

翌日は、嵐電天神川から京福電鉄嵐山本線路面電車に乗り嵐山まで行きました。嵐山駅は灯篭のようなオブジェが沢山あって古都の雰囲気を演出していました。駅周辺も含めいい感じです。この日は息子の二つ目の希望であった竹林の道を散策しました。多くの外国人観光客が訪れていました。竹林が道の両側に続き、目に優しいというか心穏やかになる散策路でした。竹林の道を抜けると大河内山荘に行き着きました。昭和の初め絶大な人気を誇った俳優さんの別邸だったそうですが、とにかくよく手入れされていて心配りの行き届いた素晴らしい庭園でした。季節ごとの赴きを楽しめると思います。
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ぶらぶら歩きながら昼過ぎにJR嵯峨嵐山駅まで来ました。嵐電の嵐山駅とは対照的であまり赴きのない駅前で、お昼ご飯を食べる所も余りなさそうです。駅前通りにある一軒の豆腐屋にランチがあるらしい張り紙があり、覗いてみるとお店の奥のガラス戸の向こうが食堂らしい。何ともぱっとしないお店でしたが他に当てもなく、入ってみました。実はこれがとても正解でした!後で聞くと、この豆腐屋さん「葵」といい、創業80年とのこと。嵐山豆腐料理の専門店でした。家族皆で違うものを頼みましたが、どれも良さげ。実際、豆腐といい、湯葉といい、お新香も、すべておいしかったのですが、中でも、女房の頼んだ「豆腐丼」が特に個性的でおいしかったです。
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 JRで京都駅まで戻り、さらに奈良線で少し下り、今回の京都旅行の息子の最後の三つ目の希望であった伏見稲荷に行きました。駅前の大きな鳥居をくぐり、山の麓の伏見稲荷大社をお参りしました。ここから山のてっぺんの神社まで、まさに大小無数の鳥居がまるでドミノ倒しのドミノのように続いていました。往復2時間掛かるそうで、帰りの新幹線の時間や体力を鑑みて、てっぺんまで行くのはあきらめました。とにかく鳥居が続いているだけなのですが、なんだか妙に気分が高揚しました。後ろ髪引かれながら途中で引き返して、駅に向かいました。駅の近くでお土産でも買おうと、何となく入った「大栄」、これがまた面白いお店でした。漬け物、お菓子、地酒、ちりめんじゃこ、タケノコ、あられ、どれもおいしそうなんですが、統一感がないというか不思議な品揃えでした。お店の奥が「Cafe Daiei」になっていて、コーヒー、紅茶は勿論、アイスクリームやパンケーキのようなものもあればクラブサンド、小タコの山椒煮、地酒の利き酒セット(ぼくは勿論これを頼んだ)、とまあお店同様、おもしろいメニューを揃えていました。そしてフロアにはアップライトピアノまであり、ちょっとしたライヴも出来そうなお店でした。
 息子の一声のおかげで、修学旅行以来の京都旅行を楽しみました。桜はまだだったとはいえ、天気に恵まれ京都の風情やおいしいものを満喫した二日間でした。