信州行(4)

車山高原プチペンションに泊って、信州行3日目。

朝食の前に車山湿原まで車で行ってみた。ビーナスラインをクネクネと進むと、沿道をどこかの学校の陸上部がトレーニングしていた。丁度、車山湿原の入り口付近が終点らしく、カモシカのような足のランナーが次々とやって来る。タイムキーパーが「1時間35分」とか叫んでいる。え、どっからきたの?ずっと走り続けてるの?びっくり!
標高1770mの車山湿原はとても空いていて、静寂で、朝露に濡れた草花が朝日を浴びて光り、奇麗だった。時間の都合でとても一周できないが、行ける所まで行ってみた(一周するとだいたい70分くらいらしい)。なだらかにうねる霧ヶ峰の一角、低くなっている所が昨日立ち寄った八島湿原。近くに目をやると、朝日を逆光にした花(スズランの仲間?)、ワレモコウに留まるナツアカネ(かな?)など目を楽しませてくれた。
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 宿に戻り朝食を済ませた。夕食と違い時間を選べたので全く混乱無し。我々が最後の客だった。今日、昼過ぎに定宿にしていた原村友人宅に寄るので、午前中は久しぶりに御泉水自然園に行った。ちなみ宿からビーナスラインにでると、なんと朝トレーニングしていたのとおそらく同じ学生さんたちがまだ走っていた。2本目なのかな?とにかく凄い体力だ。御泉水自然園の駐車場に車を止め御泉水と反対側の蓼仙(リョウセン)の滝で行った。深い森の急斜面を30分も降りる。後で登ることを考えると憂鬱になるが。誰もいなくて神聖というか、寂しい。ここは何年振りだろう。まだ息子が幼稚園の頃に来たのだったかな?相変わらず、水が奇麗で、水際には沢山の花が咲き、深い森の散策を楽しめた(息は切れるが)。
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右上の青い花、沢沿いに沢山咲いていた。根に猛毒を持つトリカブトの仲間(こわ~)。左下はガクアジサイ、右下はヤマホタルフクロ。駐車場に戻る間、誰ともすれ違わないし、見かけもしなかった。
 御泉水自然園はこれまでに何度か訪ねている。蓼科山の伏流水が涌き出していて、一帯林に包まれた湿地、湿地を痛めないよう歩道が整備されている。水面とさまざまな花や苔が目を楽しませる。花の蜜を求めて沢山のアサギマダラが舞っている。木々の間から蓼科山が覗く(この日はだいぶ雲に遮られていましたが)。ゴンドラリフトの所までいくと北西側の視界が開ける。遠くに痛々しく山が崩れている姿が見える。数年前に来たときには全く気付かなかった。地元の方に聞くと、「立科町ではないんですが。」と前置きした上で、隣町の採石場とのこと。無惨な光景だ。もう後一年もすれば山が一つなくなりそうだ。
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 御泉水から降りて女神湖近くの蕎麦屋で昼食。
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混み出す直前でよかった。でもお盆の混雑時は手打ちをやめて、メニューも絞って(天ぷらもNG)、ちょっと残念だった。女神湖周辺は観光客でとても賑わっていたが、みなどこかゆったりと時間を過ごしていてほのぼのとした光景だ。今まで知らなかったが女神湖湿原というのがあり、ちゃんと歩道も整備されている。沢山花が咲き、湖面できらめく日の光りが奇麗。静寂さはないが(ボートとか浮かんでいるし)、いくつもの沢からきれいな水が集まっていて、のんびり散策するにはお奨めです。
 女神湖から原村まで元ペンションだった友人宅でしばしのんびりと歓談。ここは落ち着く。自分の家のよう。ここの娘さんは神奈川の大学に通っていますが、丁度我々がお暇するときに帰省で小淵沢まで辿り着いた所。すれ違いになってしまい残念でした。帰りに農協の直売場で野菜など買い込んで、16時過ぎに帰途に着きました。渋滞してて、大変でしたが19時半くらいに帰宅できました。印象深い今夏の信州行(とくに安曇野はよかった)、終了。